ぼくのよく行く回転寿司屋には、「ななななんと!ネタはすべて築地から直送っ」というポスターが貼ってある。

しかしそこは東京なんだから、築地から直送してるのは当たり前だと思う。ごく普通のことを、さも大仰に言うのはいかがなものだろうか。

これが、例えば「カリブ海で獲れました!」だったら別に大げさにPRしていいんだろう。そういう風に、コトの意外性が高い時にこそ扇情的なコピーを使うべきなのだと思う。ただし、はたして回転寿司屋に意外性が必要なのかも疑問ではあるが。

  • エーゲ海から届きました」
    灼ける太陽と紺碧の海が本マグロを大胆に変えた! その、しなやかな肢体をご賞味あれ。
  • スウェーデン直輸入!」
    当店ではどのネタも包丁を入れずにナマでご提供。完全ノーカット無修正です。赤貝の奥の奥を開くのは、ぜひ貴男自身の手でどうぞ……
  • 「職人をメキシコから招聘しました」「全員ベトナム帰りです」「店長はモンゴル相撲出身」「店員が元プレイメイト

もはや何が回転している店なのか分からない。