以前、雑誌で、メーカーの行っているパソコンの耐久実験の取材記事を見た。そういう記事を読むと、メーカーの開発部というものが実に色々な条件を想定して実験していることがわかって楽しい。

例えば。
耐衝撃性を調べるために「どのぐらいの高さから落としたら壊れるか?」とか、耐圧性を調べるために「万力でどの程度締めつけられるか?」等の実験を行っているそうだ。

また、持ち運びの際の安全性を確認するために、実際にリュックにノートPCを詰めて早朝の通勤ラッシュに揉まれてみたりするらしい。あるいは、防水性をみるために鞄にノートPCを詰めて雨の街を歩き回ることもあるそうだ。

最後の例だけはあまり意味がないような気がするが、実にいろいろな品質検査を経て商品が市場に送り出されている、その仕組みの一端が垣間見えて興味深い。滑稽にさえ思えるほど様々な使用条件を想定しているのも、きっと製造者としての責任感の表れだなんだろう。その心意気や、良しである。

しかしだからこそ、ぼくはメーカー側のツメの甘さが残念でならない。

もし彼らが
「家に遊びに来ていた友達が泥酔し、パソコンデスクとトイレを勘違いして放尿。そしてそこにはノートPCが」
というシチューションもテストしてくれていたら!

そうしたら、このサイトの更新にこんな間が空くことはなかったのに。